
建築学科は別名"建畜学科"と呼ばれることがあります
ではどのくらい忙しく、なぜ忙しいのかを話していこうかと思います
建築学科の時間割ってどんな感じなの?
本当に忙しいの?






上の写真は黄色が一般教養(建築に関係ない科目)、緑が外国語の授業、赤色が専門の授業、紫が模型の授業になります
一年生の頃は理系であればどの大学、どの学科もこのくらいの授業数になると思われます
高校生の頃に思い描いていた大学生活とは程遠いものですね
一年生のうちはそこまで専門科目もなく微分積分、物理、線形代数など高校生の延長のような授業が多く存在します
想像していたよりも多いね



二年生になると一気に一般教養の授業が少なくなります
また授業科目自体も2科目少なくなり、建築に関わる授業が多くなるので楽しさは増していきます
ですが一年生の時には一切なかったレポートというものが出てきます
建築学科は他の学科に比べて実験が少ないです
そのため二年生で初めてレポートというものを味わいます
レポートと聞くと何十ページにも及ぶものを想像する人が多いと思います
実際他の理学部の学生さんなどは30ページレポートなどは普通にあるそうですが、建築学科の二年生がやるレポートは多くても5,6ページのもので大半は2,3ページで終わるものが多いので1,2時間あれば終わります

三年生になると語学の授業がなくなります
また専門の授業も二年生の時よりもかなり少なくなります
全休も金曜日にできてやっと大学生らしい時間割になっています
ですが大学生らしきなっているのは時間割だけで大学生活は、より大学生からほど遠いものになっていきます
その理由は紫の科目(模型と実験)が増え、課題の内容が複雑になっからです



紫の科目ってなに?

紫の科目は主に模型を作る授業です
建築学科の醍醐味は上の写真のような模型を作ることであり建築学科の花形でもあります
ですがこのような模型は一日そこらでできるものではありません
毎回ここにこういう施設を提案してほしいと課題が出ます
その課題に対してアイデアを出して、それを形にしていかなければいけません
そして紫の時間はそれを製作する時間ではなくアイデアを掲示する時間なのです
そのため模型を作ったりプレゼンテーションのレジュメは自宅か学校に残ってやるしかありません
そして出来上がったものを教授に説明すると必ずダメな点や矛盾している点を指摘されます
そしてまた、指摘された点を改善するためのアイデアを練り出しそれを形にする日々が始まるわけです
このような作業を2,3ヶ月続けてやっと出来上がったものを提出するといった感じです
建築というものは他の学科と違ってこれといった正解がないので永遠と考えては改善しての繰り返しなのです
一回納得するものができても次の日には『なんか違うな』と思い、考え直すのです笑笑
また課題の内容も学年が上がるごとに複雑かつ大規模になっていきます
また3年生になると模型の授業に加えて実験も入ってきて、レポート書かなくてはいけなくなるので不眠不休の生活が続きます
一番大変なのは最終提出?
模型の授業でも最も忙しいのが最終提出前です
最終提出とはそれまでの様々なアドバイスを受けて評価物となるものを製作し提出することです
最終提出までにどんだけすごいアイデアを出していても最終提出で形にすることができなければ良い成績ももらえません
そのため最終提出前には1週間学校に泊まり込む人もいます。1日前はみんな徹夜で終わらせてきます笑笑
ですが地獄のような最終提出が終われば何も課題のない1週間を送ることができます
こんだけ忙しいとバイトは無理ですか?
バイトは全然できます
僕自身週2で飲食のバイトをやっていました
確かに文系の学生さんや他の学科の理系の学生さんよりはできていませんでした
基本的に模型の授業あとの二日間(模型の授業が水曜なら木曜と金曜)は来週の金曜に向けての緊張感もなく、モチベーションも上がらないため無駄な時間を過ごすことが多かったのでバイトをしていました
その代わり土日は1日中模型と格闘していました
僕自身のバイトの時間は学科の中でも平均くらいでした
中には週5でバイトをしている人もいましたが最終提出直前になっても課題に手がつけられておらず作品も手を抜いたものが多かった印象です
まとめ
建築学科は確かに忙しいです
学年が上がるにつれて答えのないものを作り上げていくため悩む時間も多くなって土日も潰れることがほとんどです
ですが逆に手を抜こうと思えば1日そこらで終わらせることができます。そのかわり最低評価を覚悟しといた方がいいですが
そのため忙しいか忙しくないかは自分自身がどれだけ建築に没頭できるかにかかっていると思います
建築には模型だけでなく、日照などを扱う環境分野、免震などを扱う構造分野もあるので全員が全員模型に没頭しなくてもいいのです
自分なりに興味のあるものを見つけそこに没頭し、そこに多くの時間を割いてください