こんにちはマロンです。
給料はゼネコンのほうがいいって聞くけど公務員のメリットは何?

今回はこう言った疑問について体験談、実際の職員に聞いた話すをもとに答えていこうと思います。
目次
ゼネコンと公務員の給料比較してみよう

まずはスーパーゼネコン各社の最新の年収から見ていきます。
大林組 | 1052万円 |
鹿島建設 | 1138万円 |
大成建設 | 1051万円 |
清水建設 | 1010万円 |
竹中工務店 | 1028万円 |
となっています。これらの数字は全国で見てもかなり高水準となっていて、鹿島建設の年収は全国の企業別の年収ランキングで見た時56位にランクインしてきます。
ただしこの年収はオリンピックにより建設ラッシュが起きたことによる一時的なお金と考えることができます。
続いて公務員の年収をみていきます。
公務員の平均年収は公開されていますが、そこには教師、警察官の給料も合わせたものになっているので今回は人事院により公開されている資料に基づいて独自の計算で平均年収を出していこうと思います。
国家公務員総合職(40歳) | 850万円 |
地方公務員(政令指定都市) | 680万円 |
国家公務員一般職(40歳) | 600万円 |
次に人事院によって公開されている国家公務員の年収事例に関して紹介します。
モデル | 年齢 | 月額 | 年間給与 |
係員 | 25歳 | 189,400円 | 3,095,000円 |
係長 | 35歳 | 270,600円 | 4,480,000円 |
地方機関課長 | 50歳 | 411,800円 | 6,686,000円 |
本府省課長補佐 | 35歳 | 437,120円 | 7,231,000円 |
本府長課長 | 50歳 | 745,680円 | 12,550,000円 |
本府長局長 | ー | 1,074,600円 | 17,728,000円 |
事務次官 | ー | 1,410,000円 | 23,274,000円 |
これは上の三つが一般職、下の4つが総合職だとわかります。
国家公務員の場合、総合職で尚且つ出世すれば民間企業よりも給料はもらうことができます。
しかし、局長、事務次官レベルになると東大、京大卒の人が占め人数が限られてしまいます。
ここまで公務員とゼネコンの給料について見てきましたが国家公務員総合職で絵なおかつ出世しなければゼネコンのほうが年収自体は高くなるとわかりました。
ではここからは給料以外の側面からゼネコンと公務員の違いを説明していこうと思います。
公務員は週休2日。対してゼネコンは週休0.5日
公務員は基本的に週休2日になります。
勤務年数が増え、役職についてくると住民説明会などが土日に入ってくることがありますが、その場合は平日に休暇を取ることができます。
また近年では国が推し進めるフレックスタイム制を採用する官公庁も多く、労働時間が自由になりつつあります。
ただし、このフレックスタイム制は大手ゼネコンでも採用されています。
又、残業も任意になっているので17時になるとすぐに帰宅する人もいます。
また、お盆休み、年末年始の休暇もしっかり与えられており、若いうちはお盆に休みを取らずに8月後半にとる人も多いです。
そうすることで観光地などが空き始めた時期に行けて、旅行代も安くすることができます。
対してゼネコンは週休1日です。
日曜日は基本的に休みになっていますが、工期が迫ってくると日曜日も出社して現場管理を行います。
そのため実際は週休0.5日ほどになります。
また、朝礼が8時から始まりますがその前にその日の職務の確認なども行うため、出社時間は6-7時となっています。
また、終業は17時なのですが、職人さんが帰ったあと、明日のスケジュール管理、今後の見通しなどもしなければいけないため、残業することも珍しくありません。
ただし近年では大手ゼネコンをはじめ労働改革を行う企業が多くなってきています。
公務員でも年収1000万には達することができる。

これは私のインターンに言った時の感想なのですが、同じ役職でも年齢に幅があると感じました。
係員にも40-50代の方もいる一方、30-40代で係長になっている人もいました。
この点についてインターン後に聞いて見たのですが、政令指定都市の公務員でも仕事への熱意に差があるそうです。
安定と楽さを求め、ずっと係員のままでいる人も一定数いるそうです。
その場合、給与の上がり方は昇進していく人と差が出てきますが、定時で帰ることができ、土日もゆっくり自分の時間に使うことができます。
このように公務員の実態は様々で仕事のやりがいを求め昇進していく人もいれば給料は最小限もらえればいいと考え、昇進しない人もいます。
そのため、順調に係長、課長と昇進していくと40代前半で1000万円に到達することも可能になります。
ゼネコンと公務員、年収自体は同じ1000万ですが、土日完全に休むことができる公務員の1000万の方が家庭の方も充実することができると思います。
また、地方公務員の場合、東大、京大卒がそこまで多くないため、自分の努力次第では全然昇級するチャンスがあります。
さらなる高給取りを目指すのならゼネコン

公務員は努力次第で1000万円に達することができると先ほど述べましたが、ゼネコンの場合それ以上の給料をもらうことができる可能性があります。
ゼネコンの場合平均給与が1000万になっているため、出世スピードが速い場合はさらに年収が増えます。
しかし、大手ゼネコンの場合、数が限られているため優秀な人が多いです。
そのため東大、京大、東工大と言った優秀な人と争わなければいけないため勝ち抜くのは容易ではありません。
ですが普通のスピードで出世していっても1000万に届くところは魅力ですよね。
福利厚生における比較

今度は福利厚生の面から見ていこうと思います。
福利厚生の面では公務員の圧勝になってしまいます。
公務員の場合育休、産休でも1.2年働けなくても毎月の基本給はしっかり入ってきます。
もちろんこれは基本給なので残業代、交通費手当てがない分少しは減ってしまいますが、それでもしっかり給料が入ってくれる点は嬉しいですよね
また、病気休暇の際も基本給はもらえます。50-60代になって入院することになっても安心です。
その他にも1年間で決められた有給日数もあります。
ゼネコンと公務員の仕事内容によるズレ
ここまでは給料ですとか福利厚生と言った待遇面について話してきました。
しかし、待遇の面で一生の職業を決めていけないと思います。
ここでは二つの職業の仕事内容のズレを紹介します。
ゼネコンの主な仕事内容

建築学科、土木学科の人はゼネコンに就職するとしたら施工管理部門に就職すると思います。
その施工管理部門では主に工事の管理を行います。
工期に間に合うように工事を進め、完成したら次の現場に向かいます。
建物が出来上がっていく過程が好きな人は向いていると思います。
公務員の主な仕事

公務員の建築職、土木職では主にまちつくり、建物の許認可を出すこと、が主な仕事になります。
2年のサイクルで様々な部署を経験します。
その中で、新しい街の計画、区画整備から、ゼネコンさんが建ててくれた建物の使われ具合まで関わっていきます。
ゼネコンは建物を作る過程で関わってきますが、公務員は計画段階から関わり、建物が出来上がった後もそこがしっかり運営されているかチェックするところまで関わってきます。
そのため一つのプロジェクトでも10年ほどかかり、自分が携われるのはそのほんの一部になります。
ゼネコンを辞めて公務員に転職する例もある
30代になってからゼネコン を辞めて公務員に転職する例も多いそうです。
その中にはスーパーゼネコンや、大手ゼネコンの人も多いです。
まとめ
公開されている平均年収だけみるとゼネコンの方が多いように見えますが、実際のところは公務員でも出世してしまえば変わらず、出世も大手ゼネコンほど難しくないです。
しかし、ゼネコンで出世した場合はとんでもない額の給与を貰れことになります。
福利厚生に関しては公務員の方が手厚いです。
そのため世間で考えられているほどの差はなく、あなた自身どのような業務に携わりたいのかによって就職先を決めるといいと思います。
就職先は一生のものです。福利厚生や給料、周りからの目線で決めてしまうと一生後悔すると思います。